ラバーカップの正しい使い方!洋式和式のトイレつまり対策
2018/06/24
「トイレが詰まってしまってラバーカップで直そうとしたけど、使い方がわからない?」
「ラバーカップがあるとトイレの詰まりが治るって聞いたけど、どんな物なの?」
「本当にラバーカップを使ったら詰まりが直るの?」
「ラバーカップには和式用と洋式用があるみたいだけど、違いはどこにあるの?」
「ラバーカップで直せる詰まりはどの程度までなの?」
なんてあなたは悩んでいませんか?
詰まりを直すのにとても便利なラバーカップですが、正しい使い方や種類については案外知られていません。
突然トイレが詰まったりしたら誰でも焦ってしまい、どう対処したら良いのか困ってしまいます。
そんな時にラバーカップの使い方がわかっていて、予め自分の家の便器に使えるラバーカップが準備されていれば、とても心強いですよね。
今回はそんな便器の詰まりに有効なラパーカップについて解説しましょう。
目次
ラバーカップとは
ラバーカップとは、トイレ・お風呂場・台所などの配水管が詰まったときに使用する、専用の清掃用具です。
特に数多く使用されているのはトイレの排水管の詰まりの時で、原因としてはティッシュペーパー・生理用品など、紙で出来ているから流しても大丈夫と思われる物を流してしまうケースがあります。
別名では、吸引カップ・通水カップ・プカプカ・パッコン・スッポンなどと呼ばれています。
日本でラバーカップと言うと清掃用具全体を言いますが、英語でrubber cupと言った時は先端にあるカップ状のゴムの部分を言い表しています。
和式用?洋式用?ラバーカップの種類について
一般的に市販されているのラバーカップにはいくつかの種類があって、大きく分けると和式用と洋式用に分けられます。
和式用のサイズはほぼ1つのサイズですが、洋式用の場合水の流れ出る部分が複雑な構造になっているために、いくつがサイズが発売されています。
そのため洋式用のラバーカップを購入するときには、事前に排水口のサイズを測ってから購入するようにしましょう。
洋式用はこの様な形です。
和式用はこの様な形です。
和式トイレと洋式トイレの違いについて
和式トイレと洋式トイレの違いは、下に出っ張りがあるタイプが洋式用で、出っ張りが内タイプが和式用となっています。
和式用は排水口が大きくなっているので幅広く使えるように出来ていますが、洋式トイレに和式用を使用したのでは、幅が広すぎてうまく吸えないために、下に出っ張りがついた構造になっています。
間違えて購入するとサイズが適応していないために使えないので、購入するときには和式トイレと洋式トイレの違いをよく確認した上で、購入するようにしましょう。
ラバーカップの正しい使い方
それではラバーカップの正しい使い方について解説します。
それでは一つずつ見ていきましょう。
トイレつまりの原因
まずはトレイのつまりの原因です。
トイレのつまりの原因によってその対処法が違ってきますので必ず確認しましょう。
・水流の強さを間違える
深夜にトイレに起きたときなど、寝ぼけたりして「大」と「小」のレバーを間違って流してしまう事で、水力不足で多めにトイレットペーパーが入っていたりすると、詰まりが発生しやすくなります。
深夜に限らずとも、レバーの間違いは流すために必要な適切な水量が不足することになるために、必ず間違わないように使用しましょう。
・節水で詰まってしまう
「大」と「小」のレバーを間違って使用するのでは無く、意図的に節水の目的から「大」での使用時に「小」のレバーを使用する事があります。
また節水目的でタンクの中にペットボトルを数本入れたりして、流れる水の量を制限するケースがあります。
どちらの場合も本来流すのに必要な水量でない状態で使用することになるので、必ず適切な水量の状態で使用する事が大事です。
・トイレのつまりの原因になりやすいもの
トイレのつまりの原因になりやすいものとして一番多い原因が実はトイレットペーパーで、トイレットペーパーなら水に溶けるから大丈夫だろうと過信してはいけません。
水に溶けるトイレットペーパーでも、入れすぎると詰まることがあると言うことを、常に自覚して利用するようにしましょう。
また「紙製品なら詰まらないで流れるだろう」と考えている人は案外多く、ティッシュペーパー・ウェットティッシュ・生理用品・おむつ・おしり拭きなどがあります。
またトイレ掃除シート・流せるおしり拭き・猫砂などトイレに流せると商品に明記されているものでも、詰まりの原因となる事があるので注意が必要です。
子供がいたずらして入れたおもちゃや、うっかりポケットから落としてしまった物なども原因となるので、発見したら水を流す前に、必ず除去するようにしましょう。
ラバーカップで解決できるつまりとできないつまり
ラバーカップを使用するとすべての詰まりが直せるわけではなく、ラバーカップで解決できるつまりとできないつまりがあります。
見極める方法としては、水がスーッと引いていく時は症状としては軽く、大量のトイレットペーパーが入った時や、水に溶けにくいティッシュペーパー・ウェットティッシュ・おむつなどの紙類の詰まりが考えられます。
こんな症状であればラバーカップで解決できる可能性が高いです。
またある程度時間を掛けると水が流れていく状態の時は、紙類以外の異物が詰まっている可能性があるために、ラバーカップでの対処では難しい事があります。
こんな時はワイヤーブラシや真空式パイプクリーナーで対応する必要があり、詰まっている物によって対応が変わってきます。
水が全く流れない状態の時は、異物が排水管を完全にふさいでいる状態で、ラバーカップでの対応はかなり難しいといえます。
まったく詰まりの原因に覚えが無いようであれば、水道業者へ連絡して相談するのが無難でしょう。
こちらの動画も参考にして見てください。
ラバーカップを使う前に試しておくこと
トイレが詰まったからといって直ぐにラバーカップを使用してはいけません。
ラバーカップを使用する前に試しておくことについて解説します。
・バケツやヤカンで水を流す
そもそもトイレの詰まった時は、案外何もしなくても詰まりが直ってしまうことが良くあり、バケツやヤカンを使って水を流してみるのも一つの方法です。
まずトイレの詰まりを発見したときには、手始めにバケツやヤカンに水を汲んで流してみましょう。
・バケツやヤカンで水を流すやり方
バケツやヤカンで水を流すやり方としては、水を出来るだけ高い位置から流すことによって水の勢いが増し、その勢いを利用して詰まりが奥に流れていく可能性があります。
高い位置にバケツやヤカンを準備し、排水口に向けてまっすぐにピンポイントで水を流し込みます。
便器の中の排水口が小さい時には、バケツで大量の水をドバッと流しては十分な水量が作れないので、出来るだけ高い位置から少しずつ注ぐような水の流し方を行いましょう。
・バケツやヤカンで水を流す時の注意点
バケツやヤカンで水を流す時の注意点は、まず便器の中の水の水位が少しずつでも減っているのか確認してみましょう。
少しずつでも減っているのであれば、水は流れ出ていることになりますが、全く流れていない状態の時に勢いよく水を注ぐと、便器から水と共に汚水が漏れ出してしまう危険があります。
そのために注ぐ量を調整しながら行いましょう。
途中レバーを回してしまうとさらに水がたまっている便器からあふれてしまうので、こちらも十分に注意しましょう。
・お湯を使って直す
バケツやヤカンで水を流す方法を試してみても詰まりが直らないときに試してみたい方法に、お湯を使うやり方があります。
水ではなかなか取れなかった詰まりも、お湯を使うことによって詰まりの原因となってるトイレットペーパーなどがふやけて詰まりが取れる場合があります。
・お湯を使って直せるケースと直せないケース
お湯を使って直せるケースは、トイレットペーパーなど本来水に溶ける物が詰まっている時に限られるので、詰まっている原因がトイレットペーパーとわかっている時のみに有効な方法です。
詰まりの原因がわからないときには、お湯を使ってからある程度時間がかかっても水が流れているのであれば、お湯に溶けて詰まりが解消してきていると言う事になります。
時間が経過しても、水が全く流れていないのであれば詰まりの原因はトイレットペーパー以外の異物が原因と考えられるため、ラバーカップを使用してみましょう。
・お湯を使って直すやり方
お湯を使って直すやり方としては、お湯の温度を40~50度ほどのぬるま湯にして、バケツやヤカンで水を流す時のやり方と同様に、バケツやヤカンにお湯を貯めて高い位置から排水口付近めがけてピンポイントでお湯を注ぎます。
お湯を注いだら時間を置き、中の水の量が減っていくかどうかよく観察してみましょう。
水で流れなかったのに、お湯を注いだら水の量が減ってくるようなら、お湯のお陰で詰まった異物がふやけて流れている証拠なので、そのまま流れていくまで様子を見てみましょう。
水の量が減っていけば、減った分だけまた新たにお湯を注いぐ作業を繰り返し行っていくと、だんだん流れていくスピードとも早くなり、最終的に詰まりは解消されます。
・お湯を使って直す時の注意点
お湯を使って直す時の注意点としては、水を使って流すときの注意点と同様に詰まっている状態で大量にお湯を注いでしまうと、便器からあふれてしまう危険があります。
そのためにあふれないように畳分に量を考えながら注ぐように注意しましょう。
またお湯の温度にも注意が必要で、高い温度の方が良いのではと高い温度のお湯を便器に注いでしまうと、陶器製の便器が膨張して割れてしまう可能性があります。
注ぐ温度は高くても60度くらいまでにして、それ以上高いお湯は使用しないように注意しましょう。
ラバーカップを使う前の準備
ラバーカップを使う前に試すことをしても解消することができなければラバーカップを使用する準備に取り掛かりましょう。
その前の準備について解説します。
・トイレの水位を下げる
まずはトイレの後方にある止水栓を閉めて、便器への給水をしっかりと止めます。
この状態のまましばらく放置してみて、貯まった水量が減らないようであれば灯油ポンプとバケツを使って便器の中に溜まった水を出来るだけ取り除きましょう。
灯油ポンプなどが無ければ出来る範囲で便器の中の水を掻き出して、少しでも良いので水位を下げるように努めましょう。
・水が跳ねてもいい様にビニールや雑巾を床に敷く
ラバーカップを使用する時に事前に準備しておきたい物として、ビニールや雑巾があります。
雑巾は水がはねたときの床拭き用として準備し、ビニールも床に水がはねても良いように床に敷いておくと良いでしょう。
水の飛び散りを出来るだけ防ぎたいならビニールで便器を覆い、ビニールに小さな穴をあけてラバーカップの柄を通して作業を行えば安心です。
洋式でのラバーカップの使い方
洋式用のラバーカップはゴムの部分に出っ張りがあるので、この出っ張りを排水口に入れ先端のゴムの部分を便器の排水口にしっかりと密着させます。
その後ゆっくりと押し込んで、勢いよく引っ張るという簡単な作業になります。
基本は「ゆっくりと押し込んで、強く引く」と言う動作になり、この動作を数回繰り返して溜まっていた水が流れていけば作業完了です。
和式でのラバーカップの使い方
和式用のラバーカップは、洋式用のように出っ張りがないので、排水口をゴムの部分で覆い、しっかりと密着させます。
和式の場合は洋式に比べ排水口が大きいために、隙間が空かないようにしっかりと排水口を覆いながら密着させるように注意します。
後の作業は洋式のラバーカップと同じで、ゆっくりと押し込んで勢いよく引っ張る作業を数回繰り返して、詰まりが解消すれば完了となります。
つまりが解消しても直ぐに水を流さない
便器の中の水位が下がると、つい詰まりが解消したと思いがちですが、実際にはまだ完全に詰まりが解消視されていない可能性があります。
そのために水位が下がったとしても、直ぐに水を流さないようにしなければなりません。
詰まりが完全に取れていない場合は水位が再び上がってくるので、よく便器内の水位の状態を確認しバケツなどで少しずつ水を入れてスムーズに流れるか見てみましょう。
それで問題ないようであれば、レバーを引いて水を流してみて最終的に詰まりが取れているか確認することが大事です。
ラバーカップで駄目なら真空式パイプクリーナーを使用する
ラバーカップが駄目なら真空式パイプりーなーを試してみましょう。
真空式パイプクリーナーについて解説します。
真空式パイプクリーナーとは
真空式パイプクリーナーとは、ラバーカップに手動式の吸引ポンプを付けた構造出てきていて、従来のラバーカップよりも吸引力がかなり強いのが魅力です。
ラバーカップを使用してもなかなか詰まりが取れなかったというケースでも、真空式パイプクリーナーを使用したら一発で詰まりが取れたと言う話があるほどです。
真空式パイプクリーナーの使い方
ゆっくりとハンドルを押し込み、カップの部分をしっかりと便器の排水口に当てハンドルを勢いよく引きます。
一度で詰まりが取れないようなときには、この手順を何度か繰り返すことで詰まりが取れる可能性があります。
もし異物が固形物などの場合はパイプクリーナーを押し込んで水を出し、聞くタイミングで便器の排水口に当てて引くようにすると詰まっていた異物が排水口付近に戻ってくることがあります。
その時にはビニール手袋を利用して便器の中の異物を回収しないと、また中に流れて詰まってしまう可能性があるので注意が必要となります。
⇒パイプクリーナーの使い方。おすすめの真空式とワイヤー式も紹介します
それでも改善されなければ水道業者にお願いする
ラバーカップでも真空式パイプクリーナーでも治らなければ水道業者にお願いするようにします。
無理にラバーカップや真空式パイプクリーナーを使用することで便器が割れたりする場合があります。
そうなると便器の取り換え作業をしなければなくなり、無駄な出費になってしまうこともあるので無理をせずに専門家に任せましょう。
トイレのつまりの相場はいくらくらい?
トイレのつまりを修理するために業者を呼んだときにかかる費用は、ラバーカップやワイヤーなどを使用して出来る軽度な作業の場合、基本料金が5,000~8,000円ほど掛かります。
しかし詰まっている物が紙類では無く、ラバーカップやワイヤーなどでは異物を除去できない場合、便器を取り外す作業が必要になるなど、大がかりになる可能性もあります。
そうなると料金も2万円以上となり、これに材料費や出張料、さらに早朝や深夜になると割増料金となるので出費も大きくなってしまいます。
業者によっては相場の金額を大きく超える金額を請求する所も存在していて、安心なためにインターネットなどで良心的な水道業者を紹介してくれるサイトもあるので、活用してみるのも良いでしょう。
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さいごに
ラバーカップについて解説させていただきましたが、いかがだったでしょうか?
いざ自分の家のトイレが詰まってしまったら、焦ってどう対処したら良いかパニックになってしまいますよね。
やはりそんな時に強い味方になってくれるのが、今回ご紹介したラバーカップなんです。
もしまだ家にラバーカップが無いのであれば、万が一の備えのためにもあなたの家の便器に対応したラバーカップを常備してみてはいかがですか?
⇒トイレつまりの直し方5選。初心者でも自分で直すことができる方法解説