トイレの道具や部品

便器のひび割れの原因とは?補修や修理はどうしたらいい?

2018/06/24

 

「便器にひび割れが出来てしまって困ったなー?」

「便器の底から水漏れして、よく見たら便器にひび割れが!」

「便器がひび割れした時って、自分で補修することって出来るの?」

「便器のひび割れの修理を依頼すると、どれくらいの費用が掛かるの?」

自宅で毎日使用しているトイレの便器がひび割れしてしまったら、誰でも慌ててしまいますよね。

便器がひび割れていたら、自分で修理できるものなのか、それともすぐにでも修理専門業者に依頼した方が良いのか、その当たりも判断に迷うところですよね。
そこでそんな便器のひび割れについての原因、補修方法や修理した場合の費用などについてご紹介していきます。
便器のひび割れでお困りの人は是非参考にしてみて下さいね。

そもそもトレイって何でどんな素材で出来ているの?

日本のトイレの便器には古くから陶器が使用されていて、技術が進んだ現代にはもっと軽くて丈夫な素材を使った便器が出てきても不思議ではありません。
しかしごく一部陶器製以外の素材を使用した便器は発売されている物の、現代においてもほとんどのトイレに使用されている便器は陶器製で出来ています。
どうして未だに陶器製の便器しか作られないかという理由は諸説ありますが、一番の理由としてはなんと言っても陶器製の持つ強度にある様です。
元々トイレ用の便器は、生活している住居と一体として考えられていることもあり、耐久年数は25~30年程度を計算して作られています。
現在便器の代替えの素材として利用されることがあるアクリル樹脂を素材とした便器の場合には、現在の段階では陶器製のように耐久年数が25~30年ほど持つとの確証がありません。
また便器は頻繁に掃除をする場所でもあるために高い耐久性が求められ、水漏れの危険を回避するためにも高い強度が必要とされます。
そう言った様々な条件を満たしてくれる素材となると、現代においても陶器に勝る素材はないために、ほぼ便器は陶器製で作られているようです。

便器がひび割れする原因は?

便器は陶器製で出来ている事もあり、便器に座ったら突然バリッと割れる事は通常ほとんど無いと思われます。
しかし外的な要因に対しての強度までは計算されていないために、ほとんど便器がひび割れする原因は外的な要因によると言われています。
便器にひび割れが起きてしまう多くの原因としては、年末などの大掃除などをしようと便器を踏み台として使用した時に、ひび割れが起きるケースが良くあります。
またトイレタンクのフタを外そうと持ち上げたときにうっかり下に落下させて破損させたり、花瓶などをうっかり便器の上に落下させたりしてひび割れする場合もあります。
長年使用していると耐久性も落ちてくるので、便座を倒して座ろうとして割れてしまうケースもあり、何かしらの外的な要因が影響していることが多いようです。
最近では便器の汚れをきれいにする1つの方法として、熱湯を注ぐというような情報がありますが、これは便器の製造メーカーでは推奨していない方法です。
熱湯を便器に注ぎ入れることで急激な温度変化が起きてしまい、それが原因となって便器にひび割れが起きる場合があるので、お湯で汚れを落とすのであれば40℃程度のお湯を使用しましょう。
便器は陶器製なので、当然のことながらひび割れの危険性があるという認識を常に持って、使用する必要があるようですね。

便器のひび割れの補修方法は?

基本的に便器にひび割れが起きてしまった場合は、便器メーカーなどでは一切補修作業などは、安全上の理由から行ってくれません。
水回りを専門に取り扱う修理業者も同様で、補修は継続的に使用できる保証ができないために、やはり補修での修理はほとんどの業者が対応していません。
したがって便器の補修については参考意見として頂き、その後の使用についてもすべて自己責任で行う前提でご覧下さい。

まず便器のひび割れを発見したら、そのまま放置しておくと水が床に漏れ出す可能性があるために、一旦止水栓を閉めて水の給水を止めます。
その後便器の中に溜まっている水を、灯油などをくみ上げるポンプなどを利用してくみ出して、便器の中に水がないようにします。
次にひび割れしている箇所を確認して、比較的小さなひび割れであれば割れている部分を補修することで応急処置が出来ます。
ホームセンターに行くと、水回り用品を置いてあるコーナーなどに防水パテやコーキングがあるので、こう言った物を利用してひび割れしている箇所を補修しましょう。
防水パテやコーキングの使い方については、それぞれの製品によって違う為に、製品に記載されている内容を良く確認した上で使用するようにしましょう。

しかしこれらの対応についてはすべてひび割れが最小限度の軽微な場合であって、ひび割れ箇所が大きく場合には、そのまま使用しているとさらに状況を悪化させてしまう場合も出てきます。
そうならないようにするためにも、ひび割れの箇所が大きい場合には迷わずに、水回りの修理専門業者に依頼するようにしましょう。

便器のひび割れを修理依頼した場合は、どんな対応をしてくれるの?

便器のひび割れの修理を専門の水回りの修理専門業者に依頼した場合、補修で直す対応をしてくれる業者はほとんどありません。
元々便器にひびが入ってしまった場合には、メーカーも補修については推奨しておらず、継続的に安定して使用出来るようにと考えると、業者としても当然便器の交換が必要と説明します。
そうなると割れた箇所を交換しての対応と言う事になりますが、タンクのフタなどは簡単に交換ができる箇所ですが、トイレタンク自体や便器そのものにひびが入った場合には、交換するための工事が必要となります。

交換に必要となる部品についても、使用年数が10年以上経過していると、補修用の部品がメーカーに無い場合も多くなり、部分的に交換しての修理は出来ないと言う事になる場合も出てきます。
便器の形状によってはタンクと便器が一体になっているタイプも発売されているために、仮に部品が取り寄せできても、部分的な交換が出来ないために、便器全体を交換しなければならないこともあります。

便器交換に伴い、最近の便器はサイズもコンパクトになっていることから床にも以前の便器とサイズの違いから隙が出てしまい、床材も張り替えが必要となる事も多くあります。
このように便器のひび割れが起きた場合には、部分的な便器の交換よりも、大がかりに全面的な便器の交換や床材の張り替えなどが必要となると考えていた方が良いでしょう。

便器の交換のかかる費用はどのくらいなの?

便器にひびが入ってしまい、便器の交換が必要となった場合の業者から請求される金額は、かなり高い金額となる場合が多くなります。
そこで便器の交換のかかる費用は、いくら位なのかをご紹介しましょう!

トイレタンクのフタの交換の場合の費用は?

トイレタンクのフタにひびが入り、フタだけ交換する場合の費用は、出張料が2,000~5,000円ほどかかり、此に基本技術料が5,000~8,000円ほどプラスされることになります。
この費用に便器のフタの代金が加えられますが、実は便器のフタは安い物だと5,000円ほどで購入できますが、中には防露式密閉型タンクのフタなどは高価な場合には30,000円もするものもあります。
トイレタンクのフタがひび割れした時には、そのままにもしておけませんが、フタの価格には想像しているよりも高い費用が掛かる場合もあると言う事を覚えておきましょう。

トイレタンクの交換の場合の費用は?

トイレタンク自体にひび割れが起きた場合には、トイレのタンクを交換するという作業になりますが、トイレタンクも考えているよりも高価で、一般的なタイプのタンクでも3万円から5万円ほどの価格になります。
このトイレタンクの価格に加えて作業するための工事費が15,000~30,000円ほど掛かり、さらに出張料も2,000~4,000円ほど加算されることになります。
合計すると安い場合でも47,000円くらいから、高い場合になると84,000円ほどの費用が掛かることになります。
しかもこれは一般的なタイプのトイレタンクの場合で、特殊なタイプのトイレタンクとなると工事費用も部品代もさらに高くなることが予想されます。
タンクの価格によってはトイレを一式交換する方が安くなるようなケースも十分あり得えるために、まずは慎重に工事業者から見積もりを提出してもらい、検討してみるのがいいでしょう。

便器を交換した場合の費用は?

便器にひび割れが起きてしまい便器のみを交換する場合、トイレタンク同様に便器の価格も考えているよりもかなり高価な価格になっています。
便器の価格もトイレタンク同様に3万円から5万円ほどの価格の物が多いですが、この費用に加えて便器を取り替える為の費用に、工事代金が20,000~40,000円程度掛かることになります。
さらにこの金額に出張料金が2,000~4,000円ほど加算されるので、52,000~94,000円ほどの費用が掛かることになります。
便器を交換するためには現在取り付けてある便器だけでなくトイレタンクなどもすべて一度取り外してからの作業となるために、工事費用も高くなります。
タンクを交換したとき同様に、費用としてはトイレを一式交換するよりも高くなる場合もあり得るために、修理業者から工事代金の見積もりを出してもらい、良く検討して修理するかどうかを決めるようにしましょう。

トイレ一式を交換した場合の費用は?

ここまで「トイレタンクのフタ」、「トイレタンク」、「便器」などを交換した場合の費用についてご紹介してきましたが、それらはすべてまだ共通して使える部品が供給できる場合です。
使用年数が10年以上経過していて部品がすでに供給不能となっていれば、部品のみの交換は出来ないことから、トイレを一式交換する必要が出てきてしまいます。

トイレを一式交換した場合の費用としては、トイレをどんなタイプを選ぶかにもよりますが、シンプルなタイプのトイレの場合なら便器・トイレタンク・温水便座など一式で7~12万円ほどになり、これに既存のトイレの取り外し費用と新しいトイレの取り付け費用などがおよそ3~5万円ほど掛かります。
また床にも新しくクッションフロアーを張ったりすると、その費用にまた2万円ほどかかるために、シンプルタイプのトイレを選んだ場合でも、総額では12万円から19万円ほどの費用が掛かります。

これがタンク一体型の節水タイプのトイレになると、価格も15万円から30万円くらいまでラインナップされていて、選び方でずいぶんと価格も変わってきます。
またトイレを直すついでにと床やトイレの壁や天井などもリフォームする場合も良くあり、そうなると水道工事業者だけでなく大工さんや内装屋さんなども頼むことになります。

いずれにしてもトイレ一式を交換する場合には、かなり高額な費用が掛かることになるので、まずは業者と十分な打ち合わせを行ってから話を進めていくようにしましょう。

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まとめ

便器のひび割れの原因とは?補修や修理はどうしたらいい?についてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
便器のひび割れの原因は、ちょっとした不注意から起きることが多く、陶器製で割れる事もあるという意識を持っていればひび割れすることも防げる事も多いはずです。
でも実際にひび割れしてしまってからでは、なかなか補修で修理することは難しく、そんな時にはやはり悩まずに専門の水道工事業者に依頼してみるのがいいでしょう。



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